今年度最後の開催となる、わたしのみらいプログラムをリモートで実施しました。今回のテーマは、「わたしの生き方を考えよう」。社会に出てから大事になる2つのテーマ「お金の使い方」と「トラブル回避方法と対応」について、グループワークをしながら、みんなで話して考えました。
午前中は「お金の使い方」。最初に講師から社会に出てからの収入や支出の考え方を聞きながら、実際にグループに別れて、それぞれのグループで自立してから1か月の収支表をつくってみました。進学や就職で収入や支出は変わってきますが、みんながそれぞれにどんな支出が発生するか考えることで、具体的なイメージを持つことを目標にしました。
「実際にこんなにかかるんだ…!お金かかるなぁ…」
「切り詰めるのも大事だけど、趣味にもちゃんとお金を使いたい!」
「貯金は必ずした方がいいよね!」
「税金ってどうなるんだろう…?」
「収入を増やすためには、どんなことをしなきゃいけないのかな‥?」
などなど、質問や疑問が次々と出てきましたが、ボランティアスタッフの実体験も伝えながら、しっかり考えて理解してもらうことができたように思います。
お昼休憩を挟んで、午後は「トラブル回避方法と対応」に関して、みんなで考えてみました。社会的養護の卒業生でもある講師からは、自身の体験談なども交えながら、社会に出てから遭遇する可能性があること、また成年年齢が引き下げられるのに伴い、「18歳からできることや20歳にならないとできないこと」を説明してもらい、適宜、グループに分かれて、ワークをしました。
ボランティアスタッフが実際に詐欺の勧誘をして、参加者のみんながそれをどうやって断るか?を考えるロールプレイでは迫真の演技をしているグループもあり、ワイワイ楽しみながら考えることができました。
最初から最後まで5時間のプログラムでしたが、最後の振り返りでは「長時間だったけど、楽しかった!」と、嬉しい感想もあり、オンラインでの実施ではありますが、とにかくみんなで楽しみながら実施できたプログラムでした。
開催後アンケートの一部を抜粋してご紹介します。
「一か月の支出は思っていたのとそれ程変わらなかったけれど、収入が少なかったから、大学に行ったらバイトを増やしていきたいと思った。」(参加者)
「社会人になるにあたっての注意した方が良いことや、知識を深められたと思うので良かったです。短い時間でしたが、沢山の方の話を聞くことができて、とても勉強になったし、楽しかったです。」(参加者)
「『こんなこと危険だよ』と伝えるだけでなく、『NOと言えばいい』『席を立っていい』と対応方法をわかりやすく話してもらえていたので、参加者もわかりやすかったようです。(中略)グループワーク後の発表をしたり、最後まで真剣に話を聞く参加者の姿に成長を感じました。このようなプログラムに参加していく中で、参加者が自立後の生活をイメージしながら、今できる準備を一緒にして行きたいと思いました。」(引率職員)
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