施設訪問型のリモートプログラムを行いました。今回のテーマは『効果的なコミュケーション』。最初に全員でアイメッセージの活用法の講義を受けた後、『待ち合わせに40分も遅れてきた友達に気持ちを伝えたいとき、どうやって伝えるか』をグループワークで考え、その結果をロールプレイで実演しました。
優しい子どもたちは「相手を傷つけたくないから」「イライラをぶつけたくないから」と、「心配したよ」「何かあったの?」「大丈夫だった?」と相手を思いやる優しい言葉が重なっていきます。
そこで子どもの方からスタッフに向けて、「自分だったらどうしますか」と質問が。「私だったら、40分待ったからコーヒー1杯おごってよ、それでチャラね☆って自分の気持ちも伝えるな~」「いや、僕だったらランチを要求します。」と、大人ならではの遠慮の無さが爆発。「なるほど、そう言えば場も和むかも…」「だったら好きなアニメ映画を見に行きたい!」「そうやって次に繋げても良いよね」と、個性豊かなロールプレイになりました。
相手を傷つけないのは勿論大切ですが、それで自分が我慢するばかりにならず、自分の気持ちも相手の気持ちも同様に尊重したコミュニケーションをして欲しいと願っています。
次にリフレームを学び、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換える練習をしました。ネガティブになる事は決して悪い事ではないのですが、必要以上にネガティブになりすぎないように、ポジティブに考える方法として、リフレームを覚えておきましょう…と話したところで、参加者の一人から
「でもポジティブに考えてばかりいると、現実から目を背けて、逃げているみたいで嫌」
と言う声が上がりました。この思慮深い意見には大人も感嘆しました。「そう思った気持ちはとても素晴らしいし、現実に向き合う事は大切だね!でも『逃げる』ことは決して悪い事ではなく、『良くなるための充電期間』と言い換えることもできるから、逃げたくなったら逃げても良いんだよ。この先どんなことをどんな風に感じても、自分の感じた気持ちを悪いものだとは思わないで良いからね。」と伝えて、プログラムは幕を閉じました。
参加してくれた子どもたちからは、「コミュニケーションは、今からできるものであるし、将来、大きく大事なものになるから、とても役立つと思った」「感情的になりやすいから、プラスに考えることをいしきしてみたい」等の感想が寄せられました。
大人でも難しい内容を、子どもならではの純朴なアンテナで受け止めてもらい、大人も子どもも多くの気づきと学びを得た、濃い内容のプログラムとなりました。
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