宿泊1日目:自分を大切にする働き方とは…?

 今回は、中高生を対象に2日間に渡ってオフライン開催した『わたしのみらいプログラム』の様子をレポートします!久々の宿泊研修でしたが、皆様のご理解・ご協力をいただきながら、感染症対策を万全に行い、無事に開催することができました!


 会場は、協賛いただいている企業様のオフィスをお借りして実施しました。

「すごいかっこいい!こんなところで働いけるのっていいね!」

「こんなところに来たの初めて!素敵…!」

 中高生にとっては、普段の生活では中々触れることができない空間でテンションアップ。

自己紹介の時間では、大人も子どもも自分の「推し」をそれぞれ紹介して意気投合し、和やかな雰囲気でプログラムがスタートしました。


 1日目のプログラムは『自分を大切にした仕事選びのポイント』について講義とワークを行った後に、社会的養護の先輩からの話を聞き対話をする『先輩との対話』を行う2部構成でした。

 まずは、『自分を大切にした仕事選び』が一体どういったものか、講師の先生の話を伺いました。

「30歳の時にどうなっていたいですか?」

「社会人と学生の違いは?」

「社会人になるにあたっての恐怖は?壁にぶちあった時には?」

 講師の問いに対して、まずは参加者が自分で考えて、その後グループに分かれて意見を話し合いました。自分が思っていることを大人に相談しつつ、自分の中にある考えを目に見える形にしていきます。

 最終的には、設定した目標を実現するために、「逆算の法則」を使って、何を実行していったらいいかを考えて、みんなの前で発表しました。

 目標や夢を明確に持つことの大事さや、社会人として大切な「責任」の意味等について認識するとともに、『自分を大切にする』という視点の大事さについても気付かされた、仕事に就くに当たっての心構えについて、熱いメッセージをいただいた時間でした。


 後半は社会的養護の先輩で社会人として活躍されている2名をゲストスピーカーに迎えて、いつどのように進路を決め、その職業を選んだのか、今の仕事のやりがいや大変な点等のお話を伺いました。

 参加者からの質問のコーナーでは「夢を諦めるにはどうしたらいいですか?」という問いがありましたが、先輩二人共『諦める必要ない』と即答でした。実際にお二人も、高校時代にやりたい夢が沢山あり、すぐには叶えられなかったものの、趣味として夢を別の形で叶えていたり、自分ができることを頑張って積み重ねた結果、夢の実現に繋がって道が見えてきたり、それに今も現在進行形で叶えたい夢が沢山ある!といった内容のお話をしてくださいました。

 中高生…未成年の内は学校や施設というコミュニティーを中心にしか活動できない事も多いですが、大人になるとその垣根を越えて自由に活動できる範囲が各段に増えます。今すぐには叶わないように見えても、諦めずに追い続けることで叶えられる夢もきっと多い事でしょう。夢を追っているのは子どもも大人も同じです。思い描いた夢が一つでも多く叶うように、皆で頑張っていきたいですね。


 大充実のプログラムが終わって、夕食をとり、宿に移動しても、皆さんの楽しいおしゃべりは止まず、違う施設で暮らす同年代同士で親睦を深める夜は更けていくのでした…2日目のレポートに続きます!⇒

一般社団法人わたしのみらい

児童養護施設等で生活する高校生を対象に、大人になる/自立するってなんだろう、と自らが考える機会になるよう、プログラムを実施しています