寒さも本格化した12月某日、本年度3回目のわたしのみらいプログラムを実施しました。今回は久々の宿泊研修!社会的養護のもとに育つ中高生が全国から集まり、1泊2日一緒に過ごしました。最初は緊張して集まった面々も、すぐに打ち解けて仲良くなり、笑い溢れる2日間となりました。
1日目は日本学生支援機構のスカラシップアドバイザーさんをお迎えして、奨学金の事について学びました。大人でも難しい話もありましたが、それぞれ自分事として捉え、真剣に聞き入っていました。座学の後は、実際に奨学金を使って進学した社会的養護出身の大学生をお招きして、学生生活や一人暮らしの様子、金銭管理などのリアルな話を伺い、奨学金を使って進学することへの理解を深めていました。
2日目は午前と午後の二部制。午前の部では、自立後1か月目の収支をグループ毎に話し合いシミュレーションするグループワークを行いました。会場からは「思ったよりお金がかかる!」「赤字になっちゃった!バイトしないと!」「もう少し節約できないかな…」と活発な議論が交わされて、それぞれ気づきの多い時間となっていました。
午後の部では自立後に陥りがちなトラブルとその対応についての講義を受け、ロールプレイを通じてトラブルを疑似体験し、解決する練習をしました。同じグループのボランティアスタッフが悪徳業者役になり、様々な手口を披露しながら参加者を誘惑します。押しの強いスタッフにタジタジになる参加者もいましたが、最後は無事に断ることができて胸を撫でおろしていました。実際のトラブルは予告なくやってくるので、万が一そのような場面に遭遇しても、今回の経験を思い出して冷静に対処してもらえたら嬉しく思います。
外の寒さにも負けない熱い内容の2日間となりました。今年の自立支援プログラムはこれで終了となります。皆様体調に気を付けて良いお年をお迎えください。来年もまた元気にお会いしましょう!
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