いつもお世話になっております。わたいのみらいスタッフのよこちゃんです。2019年に立ち上げた当法人も今年で丸5年。来年からは6年目に突入します。ここまで続けてこられたのはいつも参加してくれる中高生や卒業生、送り出してくださる職員・里親さんや支援機関の皆様、支えてくださる賛助会員の皆様、そしてボランティアスタッフの皆様のお力あってこそです。いつも本当にありがとうございます。
私はこの法人を立ち上げる前から、仕事の傍らボランティア活動に従事していて、思い返してみれば学生時代以降ボランティアをしていなかった時期というのがほとんどありません。長く活動していると、時に「なんで自分の事に時間とお金を使わないの?」「あなたがそんな事したところで何も変わらないでしょ?」「そんなの偽善でしょ?」といったお言葉を頂戴することもありますし、そういった言葉に悩まされる方にお会いすることもあります。そこで今回は私が考える、私なりのこれらの回答を少し語らせていただければと思います。
「なんで自分の事に時間とお金を使わないの?」
私にとってはボランティアは自分のための有益な時間の使い道のひとつです。もちろん他に趣味も沢山ありますし、推しにお金も貢ぎます。ですがボランティアには「誰かのために時間を使う」ということで得られる満足感があります。これは仕事で報酬を得るのとはまた違う感覚なのです。ウェルビーイングの専門家に伺った話だと、ボランティアをしている人はしていない人より幸福指数が高いのだとか。誰かのためと思いきや、結果自分のために活動をしているとも言えます。
「あなたがそんな事したところで何も変わらないでしょ?」
おっしゃる通りですね、確かにすぐには変わりません。ですがバタフライエフェクトとは良く言ったもので、活動を長く続けていると思わぬ方向からお声をいただいて活動が拡大したり、様々なご縁をいただいて、まるで自分が何かに導かれているような感覚になる時があります。そういった時はこの活動は間違っていなかったんだな、続けていてよかったな、と感じられ、この活動の輪がますます広がればいいなと思えたりもします。ささやかな活動でも続けていれば少しずつ何かが変わると信じています。
「そんなの偽善でしょ?」
これもその通りです。私は自他共に認める夢想家(妄想家?)で理想主義で、現実では思い通りにいかずによく空回りしています。ボランティア活動にしてもそう。中高生には立派な大人の一人暮らしを説く一方で、忙しいとシンクに洗い物はためるし、ひどいと風呂キャンセルしてしまう時だってあります。思い通りにいかないことも沢山あるけれど、それでも生きていれば楽しいことは必ずあるし、失敗したりくだらないことで笑える人生でも十分幸せだと思うのです。一人でも多くの中高生に人生完璧じゃなくて良いんだよ、ということを知ってほしい・感じてほしい、という思いで活動を続けています。
さて、長々と書いてしまいましたが、なぜこんな事を書いているかというと、最近ボランティアをしてくれる卒業生が増えてきたためです。彼らがいつかこんな事に悩んだり苦しんだりする時がもし来てしまったら、参考にしてほしいなと思い今回筆を取りました。わたしのみらいのスタッフもそれぞれに自分の『ボランティア論』が何かしらあると思いますが、これも何かの役に立てば幸いです。
わたしのみらいでは参加者もボランティアスタッフも共に成長しあえる関係性を目指して、定期的にボランティア勉強会を開催しています。スタッフ一丸となってこれからもより良い活動ができるように切磋琢磨して参りますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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