今年度初回の施設訪問型プログラムを実施しました

 コロナがまん延して1年以上経過しました。ある児童養護施設の中高生対象の施設訪問プログラムは、これまで緊急事態宣言で何度となく延期を余儀なくされましたが、5月は久しぶりにオンライン開催することができました。
 参加者は皆、前回会った時よりも一年進級して成長した姿を見せてくれ、アイスブレイクを兼ねた近況報告では心躍る報告が沢山あり、画面上は素敵な笑顔であふれていました。

 今回のテーマは、年度初回の開催という事で「安全なルールづくりと今の自分がやってみたい仕事をさらに追及しよう!」です。このプログラムに参加している一人一人にとって、この場が安心して過ごせるように、安全が守られるように約束事を確認した上で「今の自分がやってみたい仕事」についてグループごとでワークに取り組みます。

 それぞれ自分が興味のある仕事の話をしながら、スタッフのサポートを得て一緒にお仕事紹介のサイトを利用して理解を深めていきます。その職業に就く人のインタビュー動画を見たり、必要な資格について調べたりしました。
 ワークを進めると自分の得意な事や興味のある事が将来仕事に結びつく可能性がある事が分かり、それに向けて今の自分は勉強をがんばる!と決めた児童もいました。正規・非正規の年収の違いや、資格取得の為には大学進学が必須である事が分かったりと、多くの発見もできました。


 久々の開催となった事で、参加者の成長した点を沢山見つけて、それをフィードバックする事ができ、スタッフとしても多くの学びと気付きと感動を得た時間となりました。



寄せられたアンケートの一部をご報告します。

「将来のことを考えることができて、めちゃめちゃ役立つ」
「美容師といっても、美容室以外の場で活躍する場があることがわかった」
「私たちが休みの日(土日)も働いていただいている人たちに感謝したいと思った」
「自分だけではわからないことも調べることができてよかった」
「楽しかったので次回も参加したい」
次回プログラムでも元気な笑顔に会えることを楽しみにしています!

一般社団法人わたしのみらい

児童養護施設等で生活する高校生を対象に、大人になる/自立するってなんだろう、と自らが考える機会になるよう、プログラムを実施しています