児童養護施設に訪問して中高生を対象に「コミュニケーション」をテーマとした自立支援プログラムを実施しました。参加者たちは、初めて会うボランティアの大人に対して少し緊張している様子が見られます。
参加者同士の距離を縮めるために、まず身体を動かすゲームから始めました。みんなが知っている「フルーツバスケット」をアレンジした「なんでもバスケット」です。「白い靴下を履いている人」や「寝坊したことがある人」といったお題に当てはまる人が立ち上がり、別の椅子に移動します。最初はぎこちない感じの参加者たちでしたが、だんだんと笑顔が増えゲームが終わる頃には自然と会話が生まれていました。身体を動かすアクティビティは初対面の人とも打ち解けやすくなる効果を改めて実感しました。
雰囲気が和らいだところで次は少人数のグループに分かれ質問が書かれたカードを使い、自分の考えや体験を自分の言葉で答えるゲームに挑戦しました。引いたカードの質問にそれぞれが答えていく中で、共感したり、対話が始まったりと楽しんで取り組んでいる様子が見られました。あるグループでは「筋トレ」が話題になり、ボランティアの大人に効果的な腕立て伏せのやり方を教えてもらい、みんなで実践して盛り上がる場面もありました。
参加者の感想
「大人と話すことで、自分にはない物の見方を知ることができて視野を広げることができた」
「自分の素直な気持ちを聞いてもらえたことが嬉しかったし、大人の話から知らないことを知ることができて楽しかった」
「話すことも、聞くことも楽しかった。安心してコミュニケーションが取れたと思う。グループの人と仲良くなれた!」
中高生が楽しみながらコミュニケーションの重要性を学び、他者との関係を築く良いきっかけとなったようです。
続いては「夏のプログラム その3」をご報告します!
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