リモートで『断る』練習をしてみよう!

  わたしのみらいとして初めて、リモートがメインの施設訪問型プログラムを行いました。施設に訪問するスタッフ数に対して3倍のスタッフがリモートで参戦!子どもたちもタブレットを持ってコミュニケーションをとるという初の試みです。最初は操作に戸惑っていた子どもたちもすぐに慣れ、画面越しでの会話に花が咲きます。


 前半のテーマは『安全な断り方を覚えよう』。「断るって難しい!苦手だな~」「断ったら相手に悪いし~」等、早速参加者から不安の声が。まずは全体でのレクチャーで『断る』ポイントを学んだ後、リモート参加の大人たちとグループディスカッションを行いました。皆真剣に意見を出し合い、リモートでも違和感なく、事例に沿って断り方のロールプレイを発表できました。


 今回は『知り合いからのお誘い』を断る練習をしましたが、『見知らぬ人からのお誘い・勧誘』をどう断るかについても知りたいと子どもたちからリクエストがあり、改めて学ぶ機会をつくることにしました。様々なケースの断り方を繰り返し練習することで、人との安全な距離感を掴み、安心なコミュニケーションに役立てて欲しいと思います。


 そして後半は、社会的養護出身の社会人の先輩2名から、高校時代の生活や進路決定のプロセス、現在の仕事について、体験談をリモートで伺いました。子どもたちから先輩への質問も活発で、時間が足りないくらいでした。先輩も「いつか是非みんなに会って直接お話ししたい!」と言ってくれました。今回のリモートでの出会いが、新たな絆のきっかけになって、スタッフとしても嬉しかったです。


 参加者からは、「役立つことを練習できてよかった」「断ることが大事だと思った「色々な人たちと話せて楽しかったです」等の感想が寄せられました。リモートだと遠く離れた人とも沢山お話ができるメリットがありますね。次回もリモートならではの良さを活かしたプログラムにできればと思います。

一般社団法人わたしのみらい

児童養護施設等で生活する高校生を対象に、大人になる/自立するってなんだろう、と自らが考える機会になるよう、プログラムを実施しています