2023年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。本年も皆さまのご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 おかげさまで、わたしのみらいは5年目に入ります!これもひとえにご支援、ご協力いただいている皆さま、積極的にサポートしていただいているボランティアの皆さまのおかげと心より感謝しております。改めまして御礼申し上げます。


 昨年は、コロナ感染の状況に落ち着きがみられるようになった頃より、自立支援プログラムをリモートと現地のハイブリット開催で行うことができるようになりました。やはり、現地において対面で行えるプログラムは、参加児童との距離も縮まり、休憩中や昼食の時間の会話にも深まりが感じられました。プログラム終了後も、なかなか話が尽きない児童も見られました。

 一方、リモートでの参加においても、コロナ感染が不安な状況であることやリモートの方が参加しやすいなど理由はさまざまありますが、支援側がしっかりとサポートすることにより、積極的に自分の気持ちや思いを言葉にする様子が見られます。あまり画面に映りたくないと言って毛布に隠れていた児童も、後半には顔を見せ、積極的に話に加わり、最後の感想では「思ったより楽しかった」と言ってくれました。

 このようなことを踏まえ、わたしのみらいで行う自立支援プログラムは今後も、リモートと現地によるハイブリット開催を継続していく予定でおります。


 また個別相談も状況に応じて、リモートや対面で行えるようになったことから臨機応変な対応が可能となり、相談件数も増えました。ひとりひとりに寄り添ったサポートを行うには、個別相談は欠かせません。「今、できることは何だろう」「それを行うには、何が必要なのかな」と一緒に考え、その児童が出した答えを私たちは心から応援していく。そのようなことを繰り返しながら、自分が思い描く幸せな人生を歩んでもらいたいと私たちは願っております。


 さらに昨年度より、FITチャリティ・ラン2021のご支援を受けてアフターケア事業「わたしのみらいシェアベース」もスタートしました!社会的養護の卒業生を対象とした本事業においては、卒業生同士の交流会も開催し、リモートと現地のハイブリッド開催を、プレ開催を含めて4回行いました。

 プログラムを通じて出会った仲間と、卒業後も日々の生活の様子をシェアし合い、共感したり、情報交換したりすることで、回を重ねるごとにメンバー同士の仲も深まり、励まし合っている様子が見られます。状況に応じ、プログラムと合わせて個別相談も適宜行い、私たちは、より強固なサポートを目指しております。

 社会人となり、皆それぞれ、悩みや不安は尽きません。嬉しいニュースもありますが、不安に泣いたり、人間関係に苦しんだり…私たちにできることは、微々たるものではありますが、少しでも元気になれるような寄り添いができればと考えております。


 今年も、コロナ感染の影響が懸念されてはおりますが、状況を常に踏まえ参加者の安心・安全に注意を払いながら、ひとりひとりに寄り添いコーポレートメッセージである「可能性をひろげ、なりたい自分になる」の実現をスタッフ一同、頑張ってまいります!


一般社団法人わたしのみらい 

代表理事 髙橋まゆみ

一般社団法人わたしのみらい

児童養護施設等で生活する高校生を対象に、大人になる/自立するってなんだろう、と自らが考える機会になるよう、プログラムを実施しています